肩こり腰痛だけじゃない、美容鍼とは
鍼と聞くと、腰痛や肩こりを楽にするために受けるイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、美容効果が期待できる「美容鍼」と呼ばれる施術もあります。
美容鍼とは、顔のツボに鍼を刺して、血行を促進したり肌のターンオーバーを促したりする施術方法です。ターンオーバーは「皮膚の代謝」とも呼ばれ、肌が作られて剥がれ落ちるまでの過程をさします。年齢を重ねるとターンオーバーが遅くなるため、肌のトラブルやしみ、しわなどの年齢サインにつながるといわれています。
そのため美容鍼を受けて肌の状態を整えると、顔が以前のように明るくなったり、すっきりしたりする効果が期待できるのです。他にもニキビ予防や目の疲れ、肌の乾燥、女性ホルモンの乱れなどのさまざまな症状が気になる方にもおすすめです。
また美容鍼の大きな特徴として、美容効果が科学的に立証されている点もあげられます。そのため、世界保険機構(WHO)でも効果が認められていたり、中国では代替医療として広く受け入れられていたりするのです。
なかでも、小顔効果を期待して美容鍼を受ける方が多くいらっしゃいます。次に、美容鍼の小顔効果について詳しく説明します。
鍼で小顔になれるって本当?
インスタグラムなどのSNSにあげた写真や友人と映った何気ない写真を見て、自分の顔の大きさが気になる方も多いようです。そのような方は、美容鍼を受けることで、スッキリとした小顔効果が期待できます。
美容鍼で小顔になれる理由は次のとおりです。
・むくみをスッキリさせる効果が期待できるから
・筋肉へのアプロ―チによるリフトアップ効果が期待できるから
顔の筋肉が硬くなると血液やリンパ液の流れが悪くなり、むくみが目立つようになります。むくみは顔に水分がたまった状態であるため、周囲には顔が大きな印象を与えます。
そのような場合は、鍼を顔のツボに刺して硬くなった筋肉をほぐし、血液やリンパ液の流れを促すとよいでしょう。そうすると、むくみがスッキリすることによる小顔効果が期待できるのです。
たとえば、食べる際に強くかんだり、歯ぎしりをしたりする癖のある方は咬筋(こうきん)と呼ばれる顎の筋肉が硬くなっている場合があります。その場合、顎のツボを鍼で刺激し硬くなった咬筋をほぐすと、たるんだ顎周りを整えられるでしょう。
また筋肉へのアプローチを目的として顔に鍼を刺すと、年齢とともに下がった筋肉のリフトアップ効果が期待できます。顔がリフトアップされることで、顎周りや頬がスッキリして周囲には小顔になった印象を与えられます。
効果はどのくらいもつ?長持ちさせる方法は?
美容鍼の効果が持続する時間は体質や肌の状態によりますが、リフトアップ効果の場合は10日ほどが期待できます。小顔効果については、2週間ほど持続すると感じる方が多いようです。リフトアップ効果や小顔効果のいずれも長持ちさせるためには、老廃物の蓄積を予防したり、血行の状態を維持したりすることが大切です。そのためにも、次の点に気を付けるなどして、体に優しい生活習慣を心がけることをおすすめします。
・湯船に浸かる
・手足を冷やさないように工夫する
・適度に運動をする
・正しい姿勢で座る
以上に気を付けながら、1週間前後のペースで3~5回ほど美容鍼を受けると効果が持続しやすくなるでしょう。しかし通院ペースについては体質や個人差も影響するため、担当施術者に尋ねることをおすすめします。
さいごに
美容鍼を受けると、リフトアップ効果や小顔効果が期待できます。なぜなら、美容鍼は血液やリンパ液の流れを改善したり、筋肉をほぐして肌にハリを与えることができるからです。
美容鍼の効果を持続させたい場合は、日々の食生活に気を付けたり、運動習慣を取り入れたりするとよいでしょう。また姿勢に気を付けて肩こりを予防するのも効果的です。ストレスによる噛みグセがある方は、ストレスケアをして顎の筋肉への負担を軽減させるように心がけることも大切です。
美容を意識して生活習慣を整えると、美容鍼との相乗効果が期待できるしょう。