ぎっくり腰を早く治したい場合はどうする?対処法や注意点を解説

  • 2023年1月25日
  • 2023年1月26日
  • 腰痛

ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰とは、不意の動作や重いものを持ち上げた時などに急に腰が痛くなる症状で、正式には「急性腰痛症」と言います。ぎっくり腰の原因は、はっきり分からないことも多く、腰椎ヘルニアなどの腰の病気や、圧迫骨折が関係していることもあるようです。腰の病気が関係している場合は、足にしびれを感じることもあります。また、圧迫骨折が関係している場合は、腰の痛みが長期間続く場合もあるため注意が必要です。

ぎっくり腰の対処方法

ぎっくり腰の対処法は、痛めた後の期間や腰の状態により異なります。ここでは、3つの対処法について詳しくお伝えします。

楽な姿勢で腰への負担を軽減する

腰を痛めた直後は、筋肉や靭帯に炎症が起きている可能性があるため、楽な姿勢で安静にすることをおすすめします。炎症が起きた状態で、無理に腰を動かすと炎症を悪化させる恐れがあります。痛みが強い場合は、解熱鎮痛剤などで炎症を抑えるのも有効な手段です。

腰の痛みが落ち着いたら動いてみる

ぎっくり腰の痛みが軽くなったら、少しずつ身体を動かしてみるとよいでしょう。ぎっくり腰の場合、安静にしておくよりも、動いた方が治りやすいという研究報告もあります。無理をし過ぎるのはよくありませんが、痛みに耐えうる範囲で、少しずつ身体を動かす方が治りも早いと考えられています。

就寝中は楽な姿勢をとる

就寝時は腰に負担が少ない楽な姿勢を取ると、眠りに付きやすいでしょう。ぎっくり腰の場合、仰向けで足を伸ばすと腰に負担がかかって痛みを感じる可能性があります。そこで、おすすめの体勢は、仰向けで膝の下にクッションを入れ、膝と股関節を曲げた状態にすることです。また、横向きになり膝の間にクッションを挟んで、少し丸まるような姿勢で寝るのも腰への負担軽減になります。

やってはいけないこと

ここでは、ぎっくり腰の後にやってはいけないことをご紹介します。ぎっくり腰を悪化さないためにも、以降で解説する行動を取らないようにしましょう。

鎮痛薬を飲み過ぎる

ぎっくり腰は強烈な痛みを伴うため、薬で痛みの症状を消すために鎮痛薬を飲み過ぎてしまう方もいらっしゃることでしょう。しかし、鎮痛薬を飲み過ぎると、胃腸にダメージを与えるため注意してください。鎮痛薬は痛みを抑える効果と同時に、胃腸の粘液分泌を抑える副反応もあります。胃腸の粘液分泌が抑えられると、消化液から粘膜を保護できなくなるため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になる可能性があります。もし鎮痛薬で胃が痛くなったら、医師に相談することをおすすめします。

過度に安静にする

ぎっくり腰になったからと言って、過度に安静にすると治りが悪くなる可能性があります。安静にすると、血液循環も悪くなるため、身体の疲労物質が処理できずに、損傷部位が回復しなくなるのです。ぎっくり腰の痛みが楽になってきたら、腰に負担が少ない、歩行や股関節のストレッチなどで骨盤周りの血行を促進することをおすすめします。

炎症が強いときに入浴する

炎症が強い状態で入浴すると、炎症が悪化してしまい痛みが強くなる可能性があります。そのため、腰に熱感を感じたり、ぎっくり腰の直後で強い痛みを感じたりする場合は、お風呂はシャワー程度にとどめるようにしましょう。

コルセットをつけ過ぎる

コルセット着用の目的は、腰の筋肉をサポートして、患部の安静を図ることです。そのため、つけ過ぎると腰回りの筋肉が弱くなる可能性があります。就寝中は外すようにして、腰の痛みが軽くなったら着用しないようにすることをおすすめします。

まとめ

ここで紹介した方法は、あくまでもセルフケアに過ぎません。ぎっくり腰の痛みを残さずに、日常でも不便なく動けるようになるには、必ず整骨院や接骨院、整形外科などの専門機関にご相談ください。現在ぎっくり腰でお悩みの方や過去のぎっくり腰から慢性腰痛が続いている方は、専門家による検査を受けることをおすすめします。そうすることで、ぎっくり腰の原因がはっきりと分かり、今後の予防に役立てられます。

正しい予防法を実践しないと、日常生活で腰に負担をかけてしまい、再発の恐れがあります。再発をさせないためにも、専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。