パソコンと頭痛の関係とは?デスクワーク環境の改善点も徹底解説

  • 2023年1月25日
  • 2023年1月26日
  • 頭痛

「パソコン作業が長時間続くと、頭痛がしてくる」「目の疲れから、頭がズキズキ痛むことがある」、このようなパソコンによる頭痛で悩まされていませんか?慢性的な頭痛があると、仕事にうまく集中できませんよね。また、頭痛に加えて眼精疲労を放置すると、肩こりや疲労感、吐き気など、全身症状にも繋がる可能性があるのです。

こちらの記事では「パソコンと頭痛」をテーマに以下のことが分かるようになっています。

・パソコンで頭痛がする原因

・日常で行える頭痛の対策

デスクワークで頭痛に悩まれている方は、ぜひ最後までご覧になってください。

パソコンが頭痛の原因?

パソコンが原因で起こる頭痛には、「片頭痛」と「緊張型頭痛」の2種類が挙げられます。

こちらでは、各頭痛の主な原因を解説していきます。

片頭痛とは

痛みが生じるメカニズムは明らかになっていませんが、「脳の血管の急激な拡張」「三叉神経(こめかみや頰、顎を支配する神経)の炎症」が原因に考えられています。

緊張型頭痛とは

首肩の筋肉が緊張し、周辺の血管や神経(三叉神経、大後頭神経)が圧迫されることで、痛みが生じると考えられています。

パソコンと頭痛の関係

パソコン作業での「光」「ストレス」「姿勢」が、頭痛を引き起こす要因に挙げられます。

・光(ブルーライト)

パソコンからは「ブルーライト」と呼ばれる、強い光が発せられています。このブルーライトの刺激によって、片頭痛が誘発されると考えられています。また光による眼精疲労も、緊張型頭痛の原因となります。目のまわりの疲労から、こめかみ、首へと緊張が広がってしまうためです。

・ストレス

光刺激や精神的なストレスによって交感神経が興奮し、首や肩の緊張に繋がる場合があります。

・姿勢

前かがみの姿勢(猫背)は、前側に傾いた頭や腕を支えるため、首や肩まわりの緊張を強めます。特にデスクワークでの机や椅子の高さが合っていないと、姿勢が崩れやすくなります。

片頭痛と緊張型頭痛の症状

こちらでは、片頭痛、緊張型頭痛それぞれの主な症状をご紹介します。

ご自身に当てはまるものがないか、一度確認してみてください。

片頭痛の症状

「頭の片側に起こるズキズキとした痛み(心臓の鼓動に合わせた拍動性の痛み)」が、片頭痛の主な症状です。光や音、匂いといった刺激に敏感になり、日常生活に支障が出るほどの強い痛みが生じる場合もあります。

その他、片頭痛には以下の症状が挙げられます。

・頭の両側が痛むこともある

・頭を動かすと痛みが悪化しやすい

・吐き気を伴い、実際に嘔吐することもある

・視界に光が出現する「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれる前兆がみられることがある

など。

緊張型頭痛の症状

「頭全体を締め付けられるような痛み(ハチマキで縛られるような圧迫感)」が、緊張型頭痛の主な症状です。片頭痛とは違い、「ズキズキとした拍動性の痛み」「日常生活に支障が出るほどの強い痛み」「吐き気・嘔吐」といった症状は特にみられません。「片頭痛の痛みによって体が緊張し、緊張型頭痛が引き起こされる」「片頭痛の前兆として緊張型頭痛がみられる」といったケースもあります。

パソコンによる頭痛の対処法

パソコンによる頭痛を改善・予防するには、どういう対策があるのでしょうか?

モニターの距離と明るさを調整する

モニターと顔の距離が近すぎると、眼精疲労が強まります。顔とモニターは、腕を伸ばした分ほどの距離をとるようにしましょう。また目の疲労を軽減するため、スクリーンや室内の明るさも調整してください。「作業する空間で見る紙の明るさ」と「モニターの明るさ」が一致する明るさが理想とされます。

ブルーライトの刺激を軽減する

目に入る光刺激を緩和するため、「ブルーライトカットのメガネをかける」「モニターにブルーライトカットのフィルムを貼る」といった方法があります。またパソコンの色温度を「黄色」に調整することで、ブルーライトの刺激を減らすことも可能です。

こまめに休憩を入れ、体を動かす

同じ姿勢が続くとストレスになり、首肩の緊張も強まってきます。1時間を目安に10分程度の休憩を入れ「首や腕をぐるぐる回す」「ストレッチをする」「室内を軽く歩く」など、体を動かす時間を作りましょう。

首まわりのストレッチ方法には、以下のものがあります。30秒ほどかけて、ゆっくり筋肉を伸ばすようにしてください。

・頭を横に倒す(首肩のストレッチ)

・下を向いて両手で後頭部を上から抑える(首の後ろ、背中のストレッチ)

・背中側で指を組み、両腕を後ろに引く(胸を開くストレッチ)

正しい姿勢を意識する

首や背中にかかる負担を軽減するため、以下のポイントを意識しましょう。

・背もたれまで深く腰かける

・坐骨で座るようにする

・顎を軽く引き、背中を伸ばす

反対に「足を前に投げ出し、背もたれに寄りかかる」や「足を組んで座る」といった姿勢は猫背になりやすいため、なるべく控えてください。

まとめ

パソコン作業で起こる頭痛は、作業効率を低下させ、心身の健康を損なう場合があります。健康的で快適な環境が整えば、作業効率のアップが期待できます。上記でご紹介した対策を参考にして、普段のデスクワークを見直してみましょう。