50肩の痛みとは?症状と原因、対処法をご紹介

  • 2023年1月25日
  • 2023年1月26日
  • 肩こり

五十肩とは

肩の痛みで代表的な「五十肩」。

正式名称では「肩関節周囲炎」といい、その名前のとおり肩関節の周りに炎症が起きることで痛みを生じてしまう疾患です。

肩の痛みで医療機関を受診される方の中で最も多いのが「五十肩」ともいわれており、多くの人がその痛みにより辛い思いをされています。

今回は、そんな五十肩について原因や対処方法を詳しく解説していきます。

現在五十肩にかかっている方や、思うように肩の痛みが改善しないという方は是非ご覧ください。

五十肩の原因と症状

五十肩は、肩関節の「腱板」という組織に炎症が起こり、肩関節周囲に広がることで起こります。

50歳以降に多いことから「老化」により筋肉や組織が弱く、硬くなることで炎症を起こしやすくなっていると言われていますが、はっきりとした原因は未だ分かっていません。

また糖尿病の人では五十肩になってしまうリスクが高いとも言われており、改善までの期間も長期になることが多いため注意が必要です。

では、五十肩になってしまうことで、どのような症状が出るのでしょうか?

五十肩の症状

五十肩の主な症状は以下のとおりです。

・夜になると肩が痛む(夜間痛)

・何もしなくても肩が疼くように痛む(疼痛)

・日常生活の動作で肩が痛む(運動時痛)

特に日常生活では以下のような動作で肩が痛むことが多いです。

・洗濯ものを干す

・着替えをする(シャツを腕に通すときなど)

・お風呂で頭を洗う時

・歯を磨く時

このように五十肩では、普段の何気ない動作でも肩に痛みを感じることがあります。

五十肩の対処法

では、実際に五十肩に対してどのような対処方法があるのかを解説していきます。

運動療法

運動療法は五十肩の治療方法としては最も一般的な方法です。

主な目的は2つ。

・肩を動かすことで症状の早期改善を目指す

・肩をこれ以上悪くさせないために動かす

肩関節を動かすことで筋肉や組織の緊張がほぐれて、血流もよくなり早期の症状改善を目指すことができます。

また、五十肩の痛みには個人差が大きく、中には痛くて肩を動かすことすら辛い人もいます。

しかし、痛いからといって肩を動かさない状態が続けば続くほど、どんどん肩関節が硬くなることに。

当然改善までの期間が長くなるだけでなく、症状の悪化にも繋がる「悪循環」に陥ってしまう危険性もあります。

運動療法は、そんな症状の悪化を防ぎつつ、早期改善を目指すという重要な対処方法のひとつです。

温熱療法

温熱療法は主に血行促進を目的として行われます。

またリラックス効果もあり自律神経を整えてくれる効果も期待できるため、五十肩の症状改善にも効果的です。

医療機関などではホットパック・遠赤外線などの専用機械を使用することが多いですが、自宅では「お風呂」「蒸しタオル」などで代用することが出来ます。

ただし、痛みが強い場合や温めている最中に痛みが増強するなどの症状がみられた場合は直ちに中止し、担当の先生に相談するようにして下さい。

寒冷療法

痛みが強い場合や、炎症が強く起きている場合では「アイシング」を行うことがあります。

ご家庭で行う場合「アイスパック」「保冷剤」などの使用は凍傷を起こす危険性があるためおすすめできません。

おすすめは、専用のアイスバックに水と氷を入れて20分程度のアイシングを行うようにしてください。

長時間のアイシングはかえって身体や患部の「冷え」に繋がるため、20分程度のアイシングに留めておくことが大切です。

まとめ

「五十肩は1年くらいで治る」という話をよく聞きます。

確かに、そのくらいで症状が改善される人もいますが、1年もかからずに改善する人や2、3年経っても一向に症状が改善されない人がいるのも事実です。

早めに対処して悪いことは何もありません。

どうせそのうち治るからといって何もせず、結局後悔することになる前に、早めに適切な処置を受けるようにしましょう。

また、痛いからといって安静のし過ぎは症状悪化に繋がることがあります。

人間の身体は使ってあげてなんぼです。使わないとどんどん衰退していきます。

五十肩も、痛いながらでも肩を動かした方が良い場合もあります。

もちろん、症状によっては動かさない方が良い場合もあり、その見極めは一般の方では難しいことも。

そんな時は是非専門機関を頼るようにしましょう。